まずは、簡単なプロフィールを紹介します。
もうムリかも…と思ったあの日のこと
「今日も、ちゃんと会社に行かなきゃ」
そう思っているのに、体が重たくて、心がついてこなくて、通勤の運転中で涙が出そうになった朝がありました。
今日は、そんな私自身の体験を、少しだけお話しさせてください。
頑張っているのに報われなかった日々
会社員として働いていた頃の私は、体力も自信があったし、仕事も早くて正確。いわゆる「そつなくこなすタイプ」でした。
ありがたいことに、何度か表彰も受けました。
上司から「あなたがいてくれて助かる」と言われたこともあります。
でも、そんな私をよく思わない人たちがいました。
いわゆる“お局さん”と呼ばれるような方たちです。
無視されたり、挨拶が返ってこなかったり、ちょっとしたことにもイヤミを言われたり。
一言では表せないような、ジワジワと心が削られる日々が続いていました。
心が限界だったのに「私が弱いだけ」と思っていた
会社に行くのが怖くて、眠れない夜が増えていきました。
胸がドキドキして、寝つけない。
朝が近づくたびに不安が増していく。
「私が悪いのかな」
「私がもっと鈍感だったら、こんなことで悩まないのに」
そう思いながらも、自分を責めて無理やり出勤していました。
でもある日、ふと頭の中でこんな声がしました。
「このままだと、本当に壊れるかもしれない」
そこで、私は会社を辞める決断をしました。
すべてが空っぽになった、そのあとで
辞めた直後は、正直、呆然としていました。
頑張ってきたのに。結果も出してたのに。
どうしてこんな終わり方になってしまったんだろうって。
「悔しい」「情けない」
「もう働くのが怖いかもしれない」
そんな思いが頭の中をぐるぐるして、気持ちは全然晴れませんでした。
“自分に自信が持てない”という状態は、こんなにも重たかったんだと
初めて知った瞬間でした。
それでも救われた、“考え方の力”との出会い
そんなときに、ある本をきっかけに「心のクセ」や「思い込み」について学ぶようになりました。
「自分はちゃんとしなきゃ」
「誰かに迷惑をかけてはいけない」
「期待に応えないと価値がない」
そんな“見えないルール”が、無意識のうちに私の毎日を縛っていたことに気づいたんです。
心のしくみを学びはじめてから、少しずつ気持ちがラクになりました。
あのとき、心が限界を迎えたのは、私の中の考え方にも原因があったんだと、素直に思えるようになったのです。
今では同じように悩む人の声を聴いています
現在は、心が疲れてしまった方の相談を受けたり、「毎日がしんどい」と感じている方の声に耳を傾ける仕事をしています。
人間関係のつらさは、体力では乗り越えられません。
元気だった人も、まじめな人も、あっという間に消耗してしまう。
でも逆に、考え方や心の整え方を知ると「まあいっか」って思えたり「私のせいだけじゃないよね」と気づけたりします。
その変化は、小さなようでいて、人生をとても生きやすくしてくれるのです。
同じように「もうムリかも」と思っているあなたへ
あのときの私は、ただ毎日を頑張っていただけでした。
でも、自分の気持ちにちゃんと向き合っていなかった。
だからこそ今は、
「気づくことが怖い」と思っている人にこそ、伝えたいです。
もしあなたが、心の奥で「限界かもしれない」と感じているなら、それは弱さじゃありません。
それは、“自分の心が教えてくれているサイン”なんです。
無理しないでくださいね。
ひとつずつで、大丈夫です。