まずは、簡単なプロフィールを紹介します。
心の奥で泣いている小さな自分に気づいていますか?
「なんだか理由もなく悲しくなる」
「大人なのに、些細なことで傷ついてしまう」
「親の言葉が今でも頭から離れない」
こんな経験をしたことはありませんか?
HSP(Highly Sensitive Person)のあなたの心の奥深くには、まだ癒されていない「インナーチャイルド」が住んでいるかも。
HSPの方は、その繊細で敏感な特性ゆえに、幼少期により深い心の傷を負いやすく、その傷が大人になってからもいろんなで影響を与え続けることがあります。
今日は、HSPの特性とインナーチャイルドの関係を深く理解し、心の奥に眠る小さな自分を優しく癒していく方法をお伝えします。
なぜHSPの子供は傷つきやすい?
HSPの子供は、生まれながらにして敏感で繊細な気質持っています。
そのため、大人が「些細なこと」と思うような出来事でも、深く心に刻まれてしまうのです。
HSPの子供の特徴
- 親の感情を敏感に察知してしまう
- 大きな音や強い光に過度に反応する
- 他の子供の泣き声で一緒に泣いてしまう
- 変化に対して強い不安を感じる
- 完璧主義的な傾向がある
- 深く考えすぎて行動が遅くなる
このような特徴により、HSPの子供は周りから「神経質」「内気すぎる」「もっと強くならなければ」などと言われることが多く、中には”生きづらさ”を感じる人も多くいます。
HSPのインナーチャイルドが受けやすい傷
HSPの方のインナーチャイルドが特に受けやすい心の傷には、以下のようなものがあります
感受性の否定
「そんなことで泣かないの」「もっと強くなりなさい」「気にしすぎよ」といった言葉により、自分の感じ方を否定された傷です。
完璧主義の押し付け
「もっと頑張れるはず」「なんでできないの?」といった言葉により、ありのままの自分では価値がないと感じた傷です。
感情の抑圧
「いい子は怒らない」「我慢が大切」といった教えにより、自分の感情を表現してはいけないと学んだ傷です。
比較による劣等感
「お兄ちゃんはできるのに」「○○ちゃんを見習いなさい」といった比較により、自分は劣っていると感じた傷です。
過度な期待とプレッシャー
「あなたならできるはず」「期待しているから」といった言葉により、常に結果を出さなければならないというプレッシャーを感じた傷です。
インナーチャイルドが大人のHSPに与える影響について

友人関係
恋愛・人間関係への影響
傷ついたインナーチャイルドは、大人になってからの人間関係に大きな影響を与えてしまいます。
見捨てられ不安
「また見捨てられるのではないか」という恐怖から、恋人や友人に過度に依存したり、逆に距離を置きすぎたりすることがあります。
自己犠牲パターン
「相手に嫌われないために」自分の気持ちを我慢し、相手の要求に応え続けてしまいます。
完璧な恋人・友人を求める
自分が完璧でなければ愛されないと感じているため、つい相手にも完璧さを求めてしまい、事実上、関係を築くのが困難になります。
境界線の曖昧さ
自分と他人の境界線が曖昧で、相手の感情を自分のもののように感じ取り、疲れ果ててしまいます。
仕事・キャリアへの影響
インナーチャイルドの傷は、職業選択や働き方にも影響を及ぼします。
自己価値の低さ
「私なんかが○○の仕事をしていいのだろうか」という思いから、本来の能力よりも低い評価を自分に下してしまいます。
承認欲求の強さ
上司や同僚からの評価を過度に気にし、自分の意見を言えなかったり、無理な残業を引き受けたりしてしまいます。
変化への恐怖
新しい職場や新しい仕事にチャレンジすることに恐怖を感じ、安全な環境に留まり続けてしまいます。
燃え尽き症候群
完璧主義と責任感の強さから、自分の限界を超えて働き続け、やがて燃え尽きてしまうことがあります。
自己認識・セルフイメージへの影響
最も深刻な影響は、自分自身をどう見るかというセルフイメージの形成です。
慢性的な自己否定
「私はダメな人間だ」「価値のない存在だ」という思い込みが根深く定着してしまいます。
感情の抑圧
「怒ってはいけない」「悲しんではいけない」という思い込みから、自分の感情を感じることができなくなってしまいます。
自分のニーズの無視
他人のニーズを優先するあまり、自分が何を欲しているのか、何を必要としているのかが分からなくなってしまいます。
HSPのインナーチャイルドを癒す5つのステップ

5つのステップ
ステップ1:インナーチャイルドの存在を認める
まずは、自分の心の中に傷ついた小さな自分がいることを認めることから始めてみよう!
認識のための質問
- 子供の頃、どんな時に悲しかったか?
- 親や先生から言われて傷ついた言葉は何か?
- 今でも思い出すと胸が痛む記憶はあるか?
- 大人になった今でも、同じような状況で反応してしまうことはあるか?
これらの質問に答えていくうちに、自分のインナーチャイルドがどのような傷を抱えているかが見えてきます。
ステップ2:子供時代の自分と対話する
傷ついたインナーチャイルドと直接対話することで、その子が何を求めているかを理解してみよう。
対話の方法
リラックスした状態を作る
静かな場所で、ゆっくりと深呼吸をして心を落ち着かせる。
子供時代の自分を思い浮かべる
特定の年齢(5歳、7歳、10歳など)の自分を具体的にイメージしてみる。
その子に話しかける
「どうしたの?」「何が悲しいの?」「何が欲しいの?」と優しく声をかけてみる。
その子の声を聞く
頭で考えるのではなく、心で感じることを大切にしてみる。
言葉ではなく、感情や感覚として答えが返ってくる可能性あり。
ステップ3:子供時代の感情を安全に表現する
長い間抑え込んできた感情を、安全な環境で表現することが癒しにつながります。
感情表現の方法
泣くことを許可する
一人の時間に、思いっきり泣いてみてる。
※涙は心の浄化作用があります。
怒りを安全に発散する
クッションを叩いたり、大きな声で叫んだり(人のいない場所で)、体を動かして怒りを発散する。
絵や文字で表現する
子供の頃の気持ちを絵に描いたり、手紙に書いたりして外に出す。
上手下手は関係なし。
身体を使った表現
ダンスや運動など、身体を使って感情を表現することも効果的。
ステップ4:大人の自分からインナーチャイルドに愛を与える
今の大人の自分が、子供時代に欲しかった愛情や承認を、インナーチャイルドに与えてあげてみましょう!
愛の与え方
言葉で伝える
「あなたは十分頑張った」「そのままのあなたで大丈夫」「愛されるべき存在だよ」と声をかけてあげる。
抱きしめる
自分で自分を抱きしめたり、お気に入りのクッションやぬいぐるみを抱きしめながら、その子を抱きしめているイメージをする。
楽しい体験をプレゼントする
子供の頃にやりたかったけれどできなかったことを、今の自分がやってあげよう。
※遊園地に行く、好きなお菓子を買う、絵本を読むなど。
安全な環境を約束する
「もう大丈夫、あなたを守るから」「これからは安心していいよ」と約束してあげる。
ステップ5:新しい健全なパターンを作る
インナーチャイルドが癒されてきたら、新しい健全な思考パターンや行動パターンを作っていきます。
新しいパターンの例
「完璧でなくても愛される」
小さな失敗をしても自分を責めず、「完璧でない私も愛される存在だ」と自分に言い聞かせる。
「自分の感情を大切にする」
嬉しい、悲しい、怒りなど、すべての感情を「感じてもいいもの」として受け入れる。
「自分のニーズを尊重する」
「私は何が欲しいか」「私は何が必要か」を定期的に自分に問いかけ、それを大切にする。
「境界線を引く」
他人の感情と自分の感情を分けて考え、必要に応じて「No」と言うことを学ぶ。
日常でできるインナーチャイルドケア

セルフケア
セルフケアの習慣を作る
インナーチャイルドケアは一回限りのものではなく、日常的に継続することが大切です。
毎日のケア習慣
朝の確認タイム
起床時に「今日の気分はどう?」と自分の内側の子供に聞いてみる習慣をつけましょう。
感情日記
その日感じた感情を、インナーチャイルドの視点から日記に書いてみましょう。
(例)「今日は○○で嬉しかった」「△△で怖かった」など。
就寝前の愛の言葉
眠る前に、「今日もお疲れさま」「明日も一緒にいるからね」とインナーチャイルドに声をかけてあげましょう。
環境を整える
HSPのインナーチャイルドにとって、安全で安心できる環境は非常に重要です。
物理的環境
- 自分だけの特別な場所を作る
- 子供の頃好きだったものを身近に置く
- 優しい色合いや自然の要素を取り入れる
人間関係環境:
- 理解し支えてくれる人との関係を大切にする
- 批判的すぎる人とは適切な距離を保つ
- インナーチャイルドワークを理解してくれる仲間を見つける
遊びの時間を大切にする
大人になると忘れがちですが、「遊び」はインナーチャイルドにとって重要な栄養源です。
HSPにおすすめの遊び
- 絵を描く、工作をする
- 自然の中を散歩する
- 好きな音楽を聴きながら踊る
- ペットや植物と触れ合う
- 美術館や博物館を訪れる
- 子供向けの映画やアニメを楽しむ
罪悪感を感じずに、純粋に楽しむ時間を作ってあげてくださいね。
インナーチャイルドワークで注意すべきこと

祈る女性
無理をしないこと!
インナーチャイルドワークは、時に強い感情が出てくることがあります。
無理をせず、自分のペースで進めましょう。
注意点
- 強すぎる感情が出た時は、一度休憩する
- 一人で抱え込まず、信頼できる人に相談する
- 日常生活に支障が出る場合は、専門家に相談する
- 完璧を求めず、小さな変化を大切にする
継続することの大切さ
インナーチャイルドの癒しは、一晩で完了するものではありません。
継続的な愛情とケアが必要です。
継続のコツ
- 毎日少しずつでも続ける
- 変化を記録して励みにする
- 仲間や理解者とつながる
- 自分なりの方法を見つける
HSPのあなたのインナーチャイルドは宝物
HSPのあなたの心の中にいるインナーチャイルドは、確かに傷ついているかもしれませんが、同時に豊かな感受性と、深い愛情を持った素晴らしい存在です。
繊細で敏感な心は、時に生きづらさを感じさせるかもしれませんが、それは同時に、他者の痛みを深く感じ取ることができる”贈り物”でもあるという事を覚えておきましょう。
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