まずは、簡単なプロフィールを紹介します。
「私にはできない」その思い込みはウソ!?

「私にはできない」
その思い込みはウソ!?
突然ですが、こんな風に思ったことはありませんか?
「私なんかが意見を言っても、どうせ聞いてもらえない」
「新しいことに挑戦したいけれど、失敗したら恥ずかしい」
「他の人は簡単にできることが、なぜ私にはこんなに難しいの?」
HSP(Highly Sensitive Person)のあなたは、その繊細で深く考える特性ゆえに、知らず知らずのうちに心に「見えない壁」を作ってしまうことがあります。
これを心理学では「マインドブロック」と呼びます。
マインドブロックは、過去の経験や周りからの言葉によって作られた「思い込み」や「制限」のことで、本来のあなたの可能性を、狭めてしまう心の枷のようなものです。
でも心配しないでください。
マインドブロックは、適切な方法で少しずつ解除していくことができます。
そして、それができるのは他でもない、あなた自身です。
今日は、同じHSPである私が、長年のマインドブロックとの向き合いと、多くのクライアント様との実践を通して見つけた、HSPのマインドブロックを優しく解除していく方法をお伝えします。
一人で抱え込まず、一緒に心の制限を外していきましょう!
HSPが陥りやすいマインドブロック

祈る女性
HSPの特性がマインドブロックを作りやすい理由
HSPの方がマインドブロックを抱えやすいのには、明確な理由があります。
深く考えすぎる特性
HSPの脳は、一つの出来事に対してあらゆる可能性を考えてしまいます。
「もしダメだったら?」「もし嫌われたら?」といった思考が、行動を制限してしまうのです。
過去の記憶を鮮明に覚えている
繊細な感受性ゆえに、過去の失敗や傷ついた体験を詳細に記憶しています。
その記憶が「また同じことが起こるのでは?」という不安を生み出します。
他人の反応に敏感すぎる
相手の表情や声のトーンから、多くの情報を読み取ってしまうため、「この人は私のことを良く思っていない」などの思い込みを作りやすくなります。
HSPが持ちやすいマインドブロックの種類

マインドブロック
HSPの方に特に多く見られるマインドブロックには、以下のようなものがあります
完璧主義ブロック
「完璧にできないなら、やらない方がいい」
「失敗するくらいなら、最初からチャレンジしない」
自己価値ブロック
「私なんかが○○していいはずがない」
「他の人の方が優秀だから、私の出る幕ではない」
承認欲求ブロック
「みんなに好かれなければいけない」
「一人でも嫌う人がいたら、私はダメな人間だ」
変化恐怖ブロック
「今のままの方が安全」
「新しい環境に馴染めるかわからないから、変化は避けたい」
感情表現ブロック
「自分の気持ちを言ったら、相手に迷惑をかける」
「怒りや悲しみを表現するのは良くないこと」
これらのブロックは、一見すると「慎重で良い人」に見えるかもしれませんが、実際にはあなたの可能性を制限し、本来の力を発揮することを妨げています。
マインドブロックがHSPの人生に与える影響

マインドブロック
日常生活での制限
マインドブロックは、HSPの日常生活に様々な制限をもたらしているのを知っていますか?
人間関係での影響
- 本音を言えずに表面的な関係しか築けない
- 相手の機嫌を伺ってばかりで疲れてしまう
- 「No」と言えずに無理な頼みごとを引き受けてしまう
- 新しい人間関係を築くことに恐怖を感じる
仕事・キャリアでの影響
- 能力があるのに昇進や昇格を望めない
- 新しい仕事にチャレンジできない
- 自分の意見を会議で発言できない
- 転職や独立を考えても行動に移せない
自己実現での影響
- やりたいことがあっても「私には無理」と諦めてしまう
- 創作活動や表現活動に踏み出せない
- 新しい趣味や学習を始めることができない
心身への影響
マインドブロックは、心と体にも悪影響を与えます:
精神的な影響
- 自己肯定感の低下
- 慢性的な不安感
- うつ的な気分
- 無力感や絶望感
身体的な影響
- 慢性的な疲労感
- 肩こりや頭痛
- 胃腸の不調
- 不眠や睡眠の質の低下
これらの症状に悩まされている場合、根本原因がマインドブロックにある可能性が高いのです。
HSPのマインドブロックを優しく解除する5つの方法

マインドブロック
1. 自分のマインドブロックに気づく(セルフアウェアネス)
マインドブロックを解除する第一歩は、「自分にどんなブロックがあるのか」に気づくことです。
ブロック発見の方法とは
感情日記をつける 毎日、以下のことを記録してみてください
- どんな場面で嫌な気持ちになったか
- その時、頭の中でどんな言葉が浮かんだか
- なぜそう思ったのか
- 本当はどうしたかったのか
「でも」「だって」「どうせ」をキャッチする
このような言葉が出てきたら、マインドブロックが作動している証拠です。
「でも、私には才能がないから」「だって、失敗したら恥ずかしいし」といった思考パターンに気づきましょう!
体の反応を観察する
ある行動を考えた時に、胸が苦しくなったり、体が重くなったりする感覚があれば、それはマインドブロックからのサインと言ってもいいでしょう。
2. ブロックの「ルーツ」を探る(ルート分析)
マインドブロックには、必ず「作られた理由」があります。
そのルーツを理解すれば、ブロックを客観視できるようになるので、ぜひやってみましょう!
ルーツ探しの質問
- この思い込みは、いつ頃から持っているか?
- 誰から言われた言葉が影響しているか?
- どんな出来事がきっかけだったか?
- その時の自分は何歳頃だったか?
例:「私の意見は価値がない」というブロック
- 小学生の時、授業で発言したら笑われた
- 親から「子供は黙っていなさい」と言われ続けた
- 友達グループで意見を言ったら、無視された
このように具体的な出来事を思い出すことで、「今の自分」と「過去の体験」を分けて考えられるようになります。
3. 「新しい思考パターン」を作る(リフレーミング)
古いマインドブロックに代わる、新しい思考パターンを意識的に作っていきます。
リフレーミングとは
物事の見方(フレーム)を意識的に変えて、感じ方や意味づけを変える心理学的手法のこと。
リフレーミングの実践例
古い思考:「私は人前で話すのが苦手だ」
新しい思考:「私は一対一では良いコミュニケーションが取れる」
古い思考:「完璧にできないなら、やらない方がいい」
新しい思考:「完璧でなくても、やってみることに価値がある」
古い思考:「みんなに嫌われたらどうしよう」
新しい思考:「全員に好かれる必要はない。理解してくれる人がいればそれで十分」
新しい思考を定着させるコツ!
- 毎朝、新しい思考を声に出して言う
- 手帳やスマホに新しい思考を書いておく
- 古い思考が浮かんだら、すぐに新しい思考に切り替える練習をする
4. 小さな行動から始める(スモールステップ)
いきなり大きな変化を求めると、マインドブロックが強く反応してしまうので要注意です。
まずは小さな一歩から始めてみよう!
スモールステップの例
「人前で話せない」ブロックの場合
- 家族の前で短い話をする
- 親しい友人に自分の意見を伝える
- 小さなグループで一言発言する
- 会議で短いコメントをする
- プレゼンテーションにチャレンジする
「新しいことに挑戦できない」ブロックの場合
- 本やネットで情報収集をする
- 体験レッスンに参加してみる
- 短期間のコースを受講する
- 本格的に始める
- 継続して上達を目指す
重要なのは、各ステップで「できた自分」を認めてあげることです!
5. セルフコンパッションを実践する
「HSP」の方は、自分に厳しくなりがちです。
マインドブロック解除には、自分への優しさが不可欠!
セルフコンパッションの実践
自分の内なる声に注意を向ける
自に対してどんな言葉をかけているかを観察してみてください。
「ダメな奴」「どうせできない」などの厳しい言葉をかけていませんか?
親友に接するように自分にも優しくする
もし親友が同じ状況で悩んでいたら、どんな言葉をかけますか?その同じ優しさを、自分にも向けてあげてください。
完璧でない自分も受け入れる
「今日はうまくいかなかった」「また古い思考パターンに戻ってしまった」そんな時も、「それも含めて人間らしい」と受け入れてあげてくださいね。
日常でできるマインドブロック予防法3選!

マインドブロック
予防法3選
①環境を整えること
HSPの方は環境に大きく影響されるため、マインドブロックが生まれにくい環境作りが大切です。
以下にて、簡潔に解説していきます。
物理的環境
- 自分だけの安心できる空間を作る
- ネガティブな影響を与える物や情報を排除する
- 自然の要素を取り入れる(植物、自然光など)
人間関係環境
- 理解し支えてくれる人との時間を大切にする
- 批判的な人とは適切な距離を保つ
- HSPの特性を理解してくれるコミュニティに参加する
②ポジティブな情報をインプットする
毎日触れる情報が、思考パターンを作っていきます。
おすすめの情報源
- HSPの成功体験談や励ましの本
- 自己肯定感を高める音楽や動画
- 美しい自然や芸術作品
- 心理学や自己成長に関する質の高い情報
③定期的な振り返りと調整
マインドブロックは、知らないうちに再び形成されることがあります。定期的にチェックしましょう。
週1回の振り返り
- この1週間で、どんな場面でブロックを感じたか?
- 新しい思考パターンは定着してきているか?
- 次の1週間で挑戦したい小さなステップは何か?
こんな症状があるときは専門家にご相談を
マインドブロックが深刻な場合、一人で解決しようとせず、専門的なサポートを受けてください。
- 日常生活に大きな支障をきたしている
- 自分を傷つけたくなる衝動がある
- 外出や人との接触を完全に避けるようになった
- 食事や睡眠に深刻な影響が出ている
- アルコールや薬物に依存してしまっている
LINE友達募集中!
ぱらぴゅあ心理カウンセリングでは、人には言えないお悩みや不安など、いろんなお悩みをお持ちの方の潜在意識を根拠としたお悩み相談を募集中です。
完全予約制で、あなたの心をぱらぴゅあ心理カウンセリングへお任せしませんか?
ぜひ、お気軽にLINEお友達登録をお願いします。



セルフコンパッションとは「自分への慈悲」のこと。(心理学的用語でもある)