まずは、簡単なプロフィールを紹介します。
なぜ人によって受け取り方が真逆!?

受け取り方が真逆
最近、SNSやニュースで「クマが可哀想」「国民ファーストは差別だ」といった声をよく見かけますよね。
でも、それを聞いてモヤっとしたり「なんか違う」と感じたこと、ありませんか?
「なんで同じ出来事を見ているのに、こんなに意見が分かれるんだろう」 「私が普通に感じていることが、なぜ他の人には理解されないんだろう」
こんな疑問を抱いたことがある方も多いと思います。
実は、この”感じ方の違い”は、私たちの表面的な思考ではなく、もっと深い部分──潜在意識レベルで起きているんですよね。
そして、そこには一人ひとりの過去の経験や、無意識の心の反応が大きく関わっているんです。
この記事では、なぜ人によってここまで受け取り方が変わるのか、その背景にある潜在意識のしくみを、脳科学の視点も交えながらお話ししていきますね。
読み終わる頃には、きっと「ああ、だから私はあのとき違和感を覚えたんだ」「相手も悪い人じゃないんだな」という新しい視点が得られると思います。
なぜ「クマが可哀想」と感じる人がいるの?
まず「クマが可哀想」という声について考えてみましょう。
人里に現れたクマが駆除されたとき「可哀想」「なんとかならなかったの?」と感じる人たちがいますよね。
一方で、「人間の安全を優先するのは当然でしょ」と考える人もいます。
この違いは、単なる価値観の違いではないんです。
実は、潜在意識レベルで全く異なる反応が起きているんですよね。
“弱いものを守りたい”という共感本能
「クマが可哀想」と感じる人の心の奥では、おそらく強い共感反応が起きています。
脳科学的に言うと、ミラーニューロンという神経細胞が活発に働いて、クマの恐怖や苦痛を自分のことのように感じ取ってしまうんです。
でも、なぜある人は強く共感し、別の人はそうでもないのでしょうか?
その背景には、その人の過去の体験が大きく関わっています。
自分の過去の傷つき体験をクマや他者に投影している可能性
潜在意識の中で、私たちは過去の記憶と現在の出来事を無意識に重ね合わせてしまうことがあります。
例えば、子どもの頃に「理不尽に怒られた」「誰も守ってくれなかった」「弱い立場で辛い思いをした」という体験がある人は、同じような状況にいる存在(この場合はクマ)を見ると、過去の自分の感情が蘇ってしまうんです。
つまり、表面的には「クマを心配している」ように見えても、実は潜在意識では「かつて守られなかった自分」を重ね合わせて、その痛みを癒そうとしていることがあるんですよね。
これは決して悪いことではありません。人間の自然な心の働きなんです。でも、この無意識の反応が強すぎると、現実的な判断よりも感情が優先されてしまうことがあります。
「救いたい」気持ちの奥にある本当の願い
「弱いものを守りたい」という気持ちは、とても美しいです。
でも、その奥を探ってみると、実は「自分が安心したい」「過去の傷を癒したい」という願いが隠れていることが多いのです。
潜在意識は、過去の未完了な感情を現在の出来事を通して解決しようとします。
だから、クマの問題が自分事のように感じられて、どうしても放っておけなくなってしまう感情が働いてしまうのです。
「国民ファーストは差別」と感じる理由

国民ファースト
一方で、「国民ファーストは差別だ」と感じる人たちの心の中でも、やはり”潜在意識レベルでの強い反応”が起きています。
自分が”排除された経験”があると他者への排除にも強く反応する
「国民を優先する」という考え方に対して、「それは他国の人々への差別だ」と感じる人たちの多くは、おそらく過去に「仲間外れにされた」「排除された」「差別された」という体験を持っているかもしれません。
脳は一度強い痛みを経験すると、似たような状況を敏感に察知して、自動的に警戒反応を起こすようになっています。
これは、二度と同じ痛みを味わわないための”防衛機能”です。
だから、「国民ファースト」という言葉を聞いただけで、過去の排除体験がフラッシュバックして、「これは危険だ」「誰かが傷つく」という反応が自動的に起きてしまうんです。
「平等」という信念が過去の孤独や否定から生まれる
「みんな平等であるべき」「誰も排除されてはいけない」という強い信念を持つ人の中には、子どもの頃から「自分だけ違う」「自分は受け入れられない」という孤独感を抱えてきた方が多いと思われます。
潜在意識レベルでは、「もう二度と、自分のような思いをする人を作りたくない」という切実な願いが働いています。
だから、表面的には「社会正義のため」に発言しているように見えても、実は深いところで「過去の自分を救いたい」という無意識の動機があることが多いのです。
実は「正義感」は自己防衛の一つでもある!
これも決して悪いことではありません。
ですが、正義感が強すぎる場合、実はその裏に「自分を守りたい」という防衛反応が隠れていることがあります。
潜在意識は、過去の痛みを二度と味わわないために、「正しさ」という武器を使って、自分や同じような立場の人々を守ろうとします。
でも、この反応が強すぎると、現実的な判断よりも感情的な反応が優先されてしまうのです。
意見が真逆でも実はどちらも「無意識」が反応している

無意識が反応
ここまで読んでいただくと分かると思いますが、「クマが可哀想」と感じる人も、「国民ファーストは差別だ」と感じる人も、どちらも潜在意識レベルでの自動反応が起きています。
潜在意識は過去の記憶や感情をベースに自動で判断してしまう
私たちの脳は、新しい情報に触れたとき、まず潜在意識の中にある過去の記憶と照らし合わせて「これは安全か?危険か?」を瞬時に判断します。
この処理は、意識的な思考よりもはるかに早く、自動的に行われています。
だから、同じニュースを見ても、その人の過去の体験によって全く違う感情反応が起きてしまうんですよね。
例えば!
- 過去に理不尽な目に遭った人は、弱い立場の存在に強く共感する
- 過去に排除された経験がある人は、排除的な言動に敏感に反応する
- 過去に不安定な環境で育った人は、安全・安定を何より優先したがる
- これらはすべて、その人なりの「生き残り戦略」
お互いに「悪い人」ではなく”違う心の背景”を持っているだけ
ここで大切なのは、どちらの反応も「間違っている」わけではないということです。
どちらも、その人なりの過去の体験から生まれた、大切な価値観なんですよね。
ですが、その価値観があまりにも強くなりすぎると、現実を冷静に見ることが難しくなったり、違う意見の人を理解することができなくなったりしてしまいます。
分断を解くカギは”感情の奥”を見ること
社会の分断を解くためには、表面的な意見の違いではなく、その奥にある感情や体験に目を向けることが大切です。
「なぜこの人はこんなふうに感じるんだろう?」 「どんな体験があったから、こんな反応をするんだろう?」
こんなふうに考えることができると、相手を敵視するのではなく、「ああ、この人なりの理由があるんだな」と理解できるようになります。
そして、自分自身についても「なぜ私はあのとき違和感を覚えたんだろう?」と振り返ることで、自分の無意識の反応パターンに気づくことができますよ!
あなたの心にも防衛本能があった

防衛反応
ここまで読んで、「でも私は『クマが可哀想』とか『国民ファーストは差別だ』という声に違和感を覚えるんだけど、それも無意識の反応なの?」と思った方もいるかもしれませんね。
そうなんです!
その違和感も、あなたの潜在意識からの大切なサイン!
日本人を守りたい人間の命を優先したいという感情は自然なこと
「まずは自分たちの安全を確保したい」「現実的に考えて、人間の命を優先するべき」という感情は、とても健全な反応です。
これは、生物として持っている「自分の群れを守る」という本能的な欲求の現れです。
家族や仲間、同じコミュニティの人々を大切にしたいと思うのは、人間として当たり前の感情ですよね!
「責めたい」のではなく「安心したい」という本能的な反応
「クマが可哀想」という声に違和感を覚えるとき、多くの場合、その奥には「人間の安全が脅かされるのが不安」「現実的でない議論に振り回されたくない」という気持ちがあります。
これは、自分や大切な人たちが安心して暮らせる環境を求める、健全な欲求です。
同じように、「国民ファーストは差別だ」という声に違和感を覚えるのも、「まずは自分たちの生活を安定させたい」「理想論だけでは現実は変わらない」という、現実的で建設的な思考の現れかもしれません。
その感情に罪悪感を持つ必要はなし
時々、「自分って冷たいのかな?」「もっと他人のことを思いやるべきなのかな?」と罪悪感を抱いてしまう方がいらっしゃいますが、その必要は全くありません。
あなたの感じている違和感は、あなたなりの過去の体験と価値観から生まれた、反応です。
-
現実的な環境で育ち、実用性や効率を重視するようになった
-
責任感が強く、まずは身近な人を大切にしたいと思う
-
感情的な議論よりも、論理的な解決策を求める傾向がある
こうした特性は、社会にとってもとても大切なものです。
現実を見据えて、建設的な解決策を考えられる人がいなければ、社会は成り立ちませんからね。
心理カウンセリングだけでは変われない理由

カウンセリングでは変われない
さて、ここまで潜在意識の話をしてきましたが、「じゃあ、この無意識の反応パターンは変えられないの?」と思った方もいるかもしれませんね。
実は、変えることは可能です!
でも、一般的な心理カウンセリングだけでは、なかなか根本的な変化を起こすのが難しいのが現状…。
表面的な思考では無意識のパターンを書き換えることが難しい
従来の心理カウンセリングの多くは、意識レベルでの「気づき」や「理解」に重点を置いています。
「なぜそう感じるのか理由が分かった」 「過去の体験が影響していることが分かった」
こうした理解は確かに大切ですが、それだけでは潜在意識のプログラムを書き換えることは難しのです。
なぜなら、潜在意識は「論理」ではなく「感情」や「体感」で動いているからな…。
頭で理解しても、感情レベルで安心できなければ、同じ反応パターンが繰り返されてしまいます。
潜在意識の”プログラム”がその人の感じ方・行動・関係性をすべて左右している
私たちの潜在意識には、過去の体験から学んだ「生き残りのためのプログラム」が保存されています。
例えば
-
「弱いものは守らなければならない」
-
「不平等は危険だから避けなければならない」
-
「現実的に考えなければ生き残れない」
こうしたプログラムが、その人の感じ方や行動、人との関わり方のすべてを自動的にコントロールしています。
なので、表面的に「考え方を変えよう」と思っても、潜在意識レベルでのプログラムが変わらない限り、根本的な変化は起きないんですよね。
書き換えには脳の可塑性を利用したアプローチが必要
最近の脳科学研究で分かってきたのは、私たちの脳は大人になっても変化し続ける「可塑性(かそせい)」という性質を持っているということです。
つまり、適切なアプローチを使えば、潜在意識のプログラムを書き換えることが可能になります。
そのためには:
- 脳波の状態を変えて、潜在意識にアクセスしやすくする
- 感情や身体感覚を通して、新しいパターンを学習させる
- 繰り返しの刺激で、新しい神経回路を強化する
こうした方法を使うことで、「頭では分かっているけど変われない」という状態から抜け出すことが可能です。
潜在意識を書き換えると見える世界が変わる!

潜在意識を書き換える
では、潜在意識の書き換えが進むと、実際にどんな変化が起きるのでしょうか?
多くの方が体験される変化をいくつかご紹介しますね。
他人の言動が”引っかかる”理由が減ってくる
まず最初に起きるのは、他人の言動に対する感情的な反応が穏やかになることです。
以前なら「なんか違う」「理解できない」と感じていた意見に対しても、「ああ、この人にはこの人なりの理由があるんだな」と思えるようになります。
これは、自分の中の古い傷が癒されることで、過去の痛みを現在の出来事に投影しなくなるからです。
自分も他人もどちらも悪者にしなくて済むようになる
潜在意識の書き換えが進むと、物事を「善か悪か」「正しいか間違っているか」という二元論で判断することが減ってきます。
代わりに、「それぞれの人に、それぞれの事情がある」「どちらの意見にも一理ある」という、より柔軟で統合的な視点を持てるようにまります。
すると、社会の分断や対立を見ても、「どちらかが悪い」と考えるのではなく、「お互いに理解し合えばいいのに」という気持ちで見られるようになります。
「変わる」ではなく「整う」「ゆるむ」から始まっていくんです
潜在意識の書き換えというと、「劇的に変わる」というイメージを持つ方もいらっしゃいますが、実際の変化はもっと自然で穏やかなものです。
最初は、心の中のこわばりがゆるんだり、モヤモヤが整理されたりする感覚から始まることが多いんですよね。
「なんとなく、気持ちが楽になった」 「以前ほど、他人の言動が気にならなくなった」 「自分の感情との向き合い方が分かってきた」
こんな小さな変化の積み重ねが、やがて大きな変化につながっていくんです。
そして、気がつくと、以前は生きづらいと感じていた社会の中でも、自分なりの居場所や安心感を見つけられるようになっています。
まとめ
長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日お話しした内容をまとめると:
「クマが可哀想」も「国民ファーストは差別だ」も、どちらも潜在意識レベルでの自動反応が起きている
その反応の背景には、それぞれの過去の体験と、それに基づく「生き残り戦略」がある
どの反応も「間違い」ではなく、その人なりの大切な価値観の表れ
でも、反応が強すぎると、現実的な判断や相手への理解が難しくなることがある
潜在意識の書き換えによって、より柔軟で統合的な視点を持てるようになる
こんなことをお伝えしてきました。
もし今日の記事を読んで、「少しモヤモヤが整理された」「誰かを責める気持ちがゆるんだ」「自分の反応パターンに気づけた」──そんな感覚があったら、それは”変化の入口“です。
私たちの心は、正義も違和感も、すべて潜在意識からの大切なサイン!
そのサインを理解して、上手に付き合っていくことができれば、もっと楽に、もっと自分らしく生きられるようになります。
あなたが感じている生きづらさも、他人への違和感も、実は「もっと自分らしく生きたい」という魂からのメッセージなのかもしれません。
ぜひその声に耳を傾けて、自分の内面と向き合ってみてくださいね。
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